2017年02月22日

オリジナルのツールバー作成

今ArcGISで、地図画像をジオリファレンスして、その後既存のポイントを移動したり、属性だけあるポイントに図形を追加したり(前回記事「図形だけ後から追加」参照)という作業をしている。地図画像は数十枚あるので、その都度、ジオリファレンス、ポイント移動、ポイント追加、編集の保存…を繰り返している。

そんな時、それぞれの作業で使うツールをまとめて表示しておけないかなーと思った。何しろジオリファレンス時にコントロールポイントを追加するにはジオリファレンスツールバー、ポイントを編集するときはエディタツールバー、属性だけあるポイントに後から図形を追加するには高度な編集ツールバーと、画面上がツールバーだらけになってきたからだ。まぁいちいち表示をオフにすればいいんだけどさ。

きっとそんなの私が知らないだけで、簡単にできるはず。で、いつものとおり探して(ぐぐって)みたら、あるある。以下手順。

1.まずは新しいカラのツールバーを作成する。
1)ArcMapのメニューから「カスタマイズ>カスタマイズモード」を選択
 「ユーザ設定」ウインドウが開く
2)「ツールバー」タブをクリックして「新規作成」を選択
3)「新しいツールバー」ウインドウが開くので、これから作るツールバーの名前を入力する。で、OKをクリック
i17021301.PNG

これで新しいカラのツールバーが作成される。私の環境ではこんな感じで既存のツールバーの下にちょろっとツールバーが表示されていた。ちっさっ!
i17021302.PNG

2.次にカラのツールバーに使いたいツールを入れていく
1)1.の作業で表示されている「ユーザ設定」ウインドウの「コマンド」タブをクリックする。
2)追加したいツールを探す。例えばジオリファレンスツールバーの「コントロールポイントの追加」であれば、カテゴリからジオリファレンスをクリックして、コマンドからコントロールポイントの追加を探す
3)2)のツールをドラッグして、1.のカラのツールバーまで持っていく
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以下のような感じになったらツールが1つ追加完了!である。
i17021304.PNG

2.を繰り返して、ツールを入れ込んでいく。「コマンド」の部分には結構たくさんツールが表示されるので、ツールの名前を一部でも覚えていたら、「次を含むコマンドを表示」のところで検索すると便利である。
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で、ツールの入れ込みが終わったら「ユーザ設定」ウインドウで「閉じる」を選択すれば、オリジナルのツールバーの作成終了だ。

ツールバーをフロートさせるとこんな感じ。コンパクトなので、編集中も邪魔になりにくくていい感じ♪
i17021306.PNG

ちなみにこのツールバーはデフォルトではMXDに保存される。つまり新規にマップを作成したらまた同じツールバーを作成することになる。ArcMapを起動するたびにこのツールが読み込まれるようにするには、さっきの「カスタマイズ>カスタマイズモード」の「ユーザ設定」ウインドウの「オプション」タブで、「ドキュメント内に新しいツールバーとメニューバーを作成」をオフにしておく。

もし、作成したツールバーがもういらなくなったら、「カスタマイズ>カスタマイズモード」の「ツールバー」タブでそのツールバー名をクリックして、「削除」をする。

まま、今回はこんなところで。
posted by たかはし at 10:00| Comment(0) | ArcGIS

2017年02月12日

図形だけ後から追加

まだまだ続く、ポイントの編集である。今編集しているデータは緯度経度の数値と地名が入った表から「XYデータの追加」の機能でポイント化したものである。このとき緯度経度が保存されているとして指定した列に、緯度経度が入っていない、空白行がいくつかあった。

そうするとXYデータの追加で出力されるポイントデータには、当然ながら緯度経度が入っていない行のポイントは出力されない。でも、属性テーブルを確認すると、その行自体は読み込まれている。こういう、「属性はあるけれど図形は存在しない」という状態のフィーチャをヌルジオメトリというらしい。

さて、その後の作業でこのヌルジオメトリのポイントの地名が背景の地図中に見つかった。めでたしめでたし。んがしかし、またその緯度経度を元の表に書きこんでポイントデータを作り直すのは手間がかかる。XYデータの追加でポイント化した後、位置を移動したポイントもあるし。

ここは一つ、ヌルジオメトリの位置でクリックしてポイントを追加できないものかとやり方を探してみたら…、やっぱりあったあった。エディタツールの「高度な編集」の中から「ジオメトリの置き換えツール」というツールを使うらしい。以下、簡単な手順をメモしておく。

1.ヌルジオメトリを持つデータの編集を開始する(エディタツールバー>編集の開始)
2.エディタツールバーの「エディタ>その他の編集ツール>高度な編集」を選択
これで、「高度な編集」ツールバーが開く
3.ヌルジオメトリを持つデータの属性テーブルを開いて、ポイントを追加したいヌルジオメトリの行を選択する。(属性テーブルの一番左端のグレーの四角部分をクリックすると選択できる)
4.「高度な編集」ツールバーの「ジオメトリの置き換え」ツールをクリック
georep.png
5.(ArcMapの地図が表示されている部分の)ポイントの位置でクリック

これで属性を維持したまま、そのポイントが追加される。
ちなみに、このツールでヌルジオメトリでなくても属性を維持したままポイントの位置を変更することもできるし、ポイントだけじゃなくラインやポリゴンでも属性そのままで形状を変更できるらしい。
以上、メモでした。
posted by たかはし at 10:46| Comment(0) | ArcGIS